井枝尼 理出亜 港湾にて2
シーサイドラインの窓から
国道を走る多くのトラックが見え、工場がその奥に並ぶ
反対の窓からは海が見える
シーサイドラインの中で
派遣される会社の株価を見、ブルムバーグで市場を読む。
私は派遣される会社の株、を買い、有価証券報告書や関連のホームページ、SNSを確認する。
全体の地図さえ抑えれば、
派遣はただの部品ではなくなる。武器は何かしら手に入れられる。
何があれば港湾組合に駆け込めばいい。人権侵害や商品偽造の告発材料が有れば人民法律家協会を使って裁判をする手段もある。
派遣切りにあっても、半年年文の生活費は貯めてるし、
アフィリエイトYouTubeの収入は五万から十万はある。
農民組合の仲間は、安く野菜や米を融通してくれるし、
人民商工会で安く、生活必需品は融通できる。
百年近くで続いた人民党の
アソシエイションは簡単には国家企業には潰されない。
海風が髪を結わえてむき出しになった首にあたり、心地よい。
海風を読むことは、哲学の思考経路を辿ることに似ている。風が海から吹いてくるように、哲学は歴史と社会構造と内面の心理、思考形成過程を繋ぎ、進化し続けて進んで行く。
思考の形成過程と範囲を見つめろ、現象学と文化資本、社会学を繋げ、哲学を作り替え続けろ
会社の正門を通る。
私は、井枝尼 理出亜
戦闘開始だ。パンを奪え血を流せ、形を変え続ける神を世界から追放しろ
でも神に愛されたあの人に会いたいなぜ?