新緑に秋の朧月夜を想う

新緑溢れる春に
秋の朧月夜を想う

私は年輪を積み重ね晩年の光源氏の年を超えようとすると

若紫より、和解ころの朧月夜より、須磨から戻り、月日がたち、栄華に影がさしてきた頃に源氏と接していた朧月夜に心が傾く。

若木は水を吸い美しく成長する。しかし、実をなすには 時を経て、泥を受け止め、風雪をすり抜け、時には腐った実をなし、実をつけたのち、地に実を味わい深い音を奏でながら、地に落としてゆく。

咲き誇る花より、地のささやきが身に染み透る

晩年の源氏の君と朧月夜の逢瀬を想う

新緑溢れる春に
秋の朧月夜を想う

#朧月夜
#源氏
#実
#花