鏡月 玖璃子 筆を置きし時風そよぐ

汝いつ瞳閉じ、筆を置かんとするか
風そよぎ、髪たなびくときを、我知らず

私が愛する小説家は推敲を人一倍する

それは、思考であり、心を見つめることなのか

測るよしもない

もう、一人との対話なのか
愛の追憶なのか

測るよしもない

世界の扉を叩こうとする
意思の現れなのか

たた、筆を置きし時風が
吹き髪たなびく、我の心に